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【第二版】つまづくところで立ちどまる あのときなかった道をつくる /きら

¥1,980

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『つまづくところで立ちどまる あのときなかった道をつくる』

誤字脱字を修正、少し文章を整えた第二版です。

13番館のメンバーのきらによる、2025年につけた日記集です。
新たに始めたカウンセリングで、過去のトラウマと向きあって感情を探す練習をしました。大切なハムスターのうるふちゃんとのお別れ、入院、転院、ふたり暮らしの葛藤、AIとの対話、依存、ゆっきゅん、美術、バイト、ぬいぐるみ、地元の友達、ぐるぐると考えすぎなほどに思考をつづけた日々の集積です。

以下、抜粋した日記です。
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1月18日(土)
 2、3日、日記が書けてないと、書かなきゃという意識がずっと頭の片隅にある。その日のうちに書ければ良いのだけど、夜には疲れ切ってしまっていて、翌日はもう起きたら昼前で他のことを優先してしまう。
 ルイーズブルジョワ展へ駆け込む。
「過去を捨てないなら 過去を作り直すべきだ それがわたしの仕事である」
最後の動画に出てくる言葉を書き留める。

3月14日(金)
 過去の様々な経験を、トラウマと認識し始めるようになって、ひとつ処理が進むと、他の記憶もトラウマだったのかもしれないと思うようになり、思い出したり、考えたりしすぎてしんどい。
 抑圧的な環境で生きてきたから、自分の意思を尊重するということが難しいと感じる。どうやったら自分の気持ちをそのまま受け止められようになれるのだろう。

4月4日(金)
 新しいカウンセリングへ行った。母よりは年下で、わたしよりひとまわりほど年上の先生。ここに来るに至るまでの経緯を話し、カウンセリングを終えたらどうなっていたいかを聞かれ、辿り着いたのが「立ちどまれるようになること」だった。

6月22日(日)
 空きが出たと声をかけられ、東京都議会議員選挙当日の立会人をした。今日のもうひとりの立会人は大学一年生だった。しっかりしてる。
 期日前同様、長丁場すぎて、休憩室はグロッキーな感じになっている。選挙管理委員会の人はこれを連日やっている。しかも、投票期間には、拘束時間12時間の立会人を毎日二人確保しないといけない。限られた予算と準備期間、長時間労働。過酷だと思う。
 神妙な面持ちで職員さんたちが話をしていた。どうやら投票の受付時に、案内に書かれた氏名と見た目が一致していない、「男か女かわからない人」に性別の確認をしてしまい、ムッとされたらしい。ご意見が来てしまうかもしれないなぁ、とも言っていた。やってまったというニュアンスで話をしていたので、まだ理解しようとする姿勢があるのかもしれない。でも、「男か女かわからない人」にだって、その二択以外の性がある。その人がご意見をくれるとも限らないだろう。その人はとても傷ついたと思う。それを聞いているわたしも、傷ついている。
 夜20時。投票箱に鍵がかかる。選挙管理委員会の人たちがバタバタと開票準備をしに市役所へ向かう。このあともまだ働くなんて、信じられない。この人たちのおかげで、そして立ち会った大学生の人や、おばあさん、わたしのような一市民によって、選挙は成り立っているということを、どうか忘れないでほしい。ノンアルビールを買って、飲みながら帰る。

12月8日(月)
イ・ランの『声を出して、呼びかけて、話せばいいの』を読み始める。幼少期の家庭内で起こった暴力のシーンは、わたしのこども時代も想起されて、しんどくなってしまうけど、わたしも書かねばならないと思った。わたしの痛みをなかったことにしないために、あなたの痛みもまっとうなものだと伝えるために。
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A6,270p
著・デザイン:きら
発行:13番館

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